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内分泌グループ

内分泌・代謝グループは、市民総合医療センターを拠点とし、協力病院(横浜市立みなと赤十字病院、国立病院機構横浜医療センター、大和市立病院、藤沢市民病院、小田原市立病院)の内分泌専門外来と連携して診療を行っています。

診療内容および対象疾患

内分泌・代謝グループの対象疾患は全身の内分泌臓器に及びます。日常の小児科臨床で重要な、"成長""発達"に大きく関与する低身長、体重増加不良、肥満などをはじめとして、下垂体(成長ホルモン分泌不全性低身長、汎下垂体機能低下症など)、甲状腺(先天性甲状腺機能低下症、Basedow病、慢性甲状腺炎など)、副腎(先天性副腎皮質過形成症、副腎低形成症など)、性腺(思春期早発症、思春期遅発症など)等の内分泌疾患、また各種の先天代謝異常症(糖原病、有機酸・脂肪酸代謝異常症など)の診断および治療に従事しております。

① 糖尿病

特に当グループの特色としては、1型、2型糖尿病の診断、治療に重点を置いていることが挙げられます。横浜市における学校検尿の中核施設でもあり、年間約15人程度の1型糖尿病の初発例(うち2,3割はケトアシドーシス合併を含む)およびほぼ同数程度の2型糖尿病の初発を経験しており、国内でも有数の症例数を有します。そして1型糖尿病に対する持続インスリン皮下注(インスリンポンプ)療法の導入や持続血糖モニタリング(CGM)、2型糖尿病に対するインクレチン製剤の導入などにも積極的に取り組んでいます。
また新たなインスリン治療デバイスである血糖センター付インスリンポンプの導入の準備も積極的に進めています。

専門医制度

日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医の取得が可能な認定施設となっています。

臨床研究

糖尿病は細小血管障害のみでなく動脈硬化などの大血管障害の危険因子であることは成人領域では数々の研究から明らかですが、小児領域ではそのような研究はあまり行われておりません。小児の1型、2型糖尿病の豊富な症例数をもとに、血管内皮機能の評価、動脈硬化性変化の検討などをもとに、小児においても糖尿病は大血管障害を引き起こすのか、また病型の違いによって危険性が異なるかを検討しています。

第36回 小児糖尿病サマーキャンプ 実施予定です!

2018年7月26日(木)から29日(日)に静岡県にある南伊豆臨海学園という施設で、毎年恒例の糖尿病キャンプが開催されます。
例年30名程度の小学生から中学生の1型糖尿病の子どもたちが、30名程度のボランティアスタッフ(小児科医師、研修医、看護師、薬剤師、栄養士、看護学生など)から構成されたメンバーです。
このキャンプは「同じ病気の子ども同士が、生活を共有することで不安な思いを解消することができる」ことを目標としています。
キャンププログラムは,海での活動を中心としたレクリエーションとボランティアスタッフとして参加しているキャンプ経験者である高校生や大学生と参加者とのグループディスカッションから構成されています。
毎年子どもたちの満足度が高い内容となっています。また後日経過報告をさせていただきたいと思います。

募集要項はこちら

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