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小児救急グループ

グループについて

救急グループは平成27年1月より新たに結成されたグループです。その背景には、ここ数年急激に増えている若手医局員の中に、救急・総合診療に興味をもち、自分のsubspecialtyとして勉強していきたいと考える先生が少なくないことがあります。そのため、医局として彼らの受け皿をしっかりと作り、そのidentityとcareer path形成をサポートしたいと考えました。 横浜市大小児科ではこれまでも、平成14年度から藤沢市民病院において、日本ではじめて小児科医による夜勤シフト制を導入し、24時間365日救急医療を実現した藤沢モデルと、平成17年度から小児科医を7拠点病院に集約化して横浜市として藤沢同様の救急医療を提供した横浜モデル、という二つの先進的な小児救急医療体制において、日本の小児救急医療の一翼を担ってきました。その豊富な診療経験やそこから導き出された臨床的知見については、日本小児科学会、日本小児救急医学会ほかで数多く報告しています。また、グループのコア施設である藤沢市民病院では集中治療に関する診療体制が整備されつつあります。

私たちのミッション

  • 大学病院および協力病院において、安全で適切な小児救急医療を提供すること。
  • そのために、必要なon and off-the-jobトレーニングを医局員および関連スタッフに施すこと。
  • 日々の診療から得られた重要な知見を関連学会において報告し、日本の小児救急医療の発展に資すること。
  • 行政と連携し、横浜市および神奈川県域の小児救急医療体制の整備に寄与すること。
  • 学術活動の指導や国内留学の推進を通して、小児救急を専門とする若手小児科医のcareer path形成をサポートすること。

グループのこれから

グループとしては産声をあげたばかりであり、目標や課題も多いです。

  • 県立こども医療センターや国立成育医療研究センターとの連携をこれまで以上に強化すること。
  • 二次医療機関同士あるいは三次医療機関も含めた多施設共同研究を実施すること。
  • 厚生労働省科学研究に参加し、全国レベルでのエビデンス発信に寄与すること。

これらを実現するには、エネルギーに満ちあふれた多くの若手医師のみなさんの参加が欠かせません。救急医学は、総合診療マインドを要求する小児科学の中でも、障がい児医療学とならんで、その最たる分野と言えます。“The pediatric emergency physician or intensivist”のみならず、“The general pediatrician”を目指す初期および後期研修医のみなさんからのご連絡を待っています。

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