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研究室の紹介
小児科学教室では、各診療グループがそれぞれの強みを活かしながら、また補いあいながら、主に臨床で難渋しているテーマについて臨床研究・基礎研究・データベース研究を行っています。
さらに、学内の遺伝学教室、免疫学教室、循環制御医学教室、病理学教室、プロテオーム科学研究室などの基礎系の教室と連携して様々な研究を行っています。当教室では大学院生(長期履修制度もあり)や研究生としてのみならず、常勤医としても研究に取り組むことも可能です。また、近年は市大ヘルスデータサイエンス学部/国際総合学部、国立成育医療研究センター、京都大学薬物疫学教室と共同でデータべース研究/疫学研究にも力を入れています。
大学院の間は 2 年間まで国内外の施設での研究も可能となっているため、希望の学外ラボでの研究活動も考慮可能です。特に成育医療研究センター、神奈川県立こども医療センターは連携大学院となっており、それらの施設では2年間を超えて研究活動を行うことも可能です。科学的な視点を持つべく、医師として、たとえ数年であれ、基礎研究や臨床研究に触れる事を強くお勧めいたします。とくに医師になり10年以内が理想的です。研究経験は臨床においても視野を大きく広げ、将来必ず役に立ちます。是非、研究に取り組み学位取得に挑戦してください。
発生成育小児医療学教室の研究テーマ
- ネフローゼ症候群の病態解明に関する研究
- 小児腎疾患に対する新規治療法開発のための多施設共同臨床研究
- 川崎病のメタゲノム解析
- 川崎病に対する生物学的製剤の有効性の検討
- 免疫抑制薬使用中患者に対する弱毒生ワクチンの安全性と有効性の検討
- 小児期発症高安動脈炎の臨床像と予後の解析
- 難治性 IgA 血管炎患者の実態調査および有効な治療法の開発
- 小児膠原病に対する生物学的製剤の作用機序の解明
- 先天性および遺伝性疾患の原因遺伝子の探索
- 新生児へのウェアラブル黄疸計とバイタルセンサーの開発(横浜国大工学部と共同研究)
- 小児医療政策の社会経済的影響に関する研究(市大国際総合学部との共同研究)
- 小児造血器腫瘍性疾患に対する薬理ゲノム学的研究
- 小児難治 AML の遺伝情報に基づく病態解明・新規薬剤開発
- 小児難治 AML のエピゲノム制御の解明
- 免疫不全症に対する有効で安全な造血幹細胞移植法の開発
- 小児不整脈の病態解明と有効な治療法の開発
- population pharmacokinetics を用いた臨床小児薬理学的研究
- 動脈管開存症の新規治療法開発にむけたマウスモデルを用いた生理学的研究
主要な留学先 (例)
(国内)
- 国立成育医療研究センター
- 神奈川県立こども医療センター
- 静岡県立こども病院
- あいち小児保健医療総合センター
- 日本赤十字社医療センター
- 東京都立小児総合医療センター
- 長野県立こども病院
- 九州大学
- 名古屋大学
- 兵庫県立こども病院
- 埼玉県立小児医療センター
- 国立循環器病研究センター
- 国立感染症研究所
(国外)
- ノースカロライナ大学
- シンシナティ小児病院
- トロント小児病院
- ミシガン小児病院
優秀賞(2017-2020)
- 神垣 佑, Poster Award. 15th China Japan Korea Pediatric Seminar, 2017, 5.
- 西村 謙一, 優秀演題賞.川崎病と診断された全身型若年性特発性関節炎患者の特徴と群馬スコア. 第37回 日本川崎病学会・学術集会, 東京, 2017, 10.
- 柴 徳生, 血液臨床部門学術賞. 第29回小児血液がん学会, 愛媛, 2017, 11.
- 矢内 貴憲, 奨励賞. 非PCV13対象血清型に限定した、肺炎球菌ペニシリン耐性率に関する検討. 第69回日本感染症学会東日本地方会学術集会 2018, 10.
- 西村 謙一, Young Investigator Award. 免疫抑制薬使用中のリウマチ性疾患患者に対する弱毒生ワクチンの前方視的研究.第51回日本小児感染症学会総会・学術集会, 旭川, 2019, 10.
- 塩谷 裕美, Top 5 posters. Characteristics of breath sound in infants with risk factors for asthma development. International congress on pediatric pulmonology XVIII, Chiba, 2019, 6.
- 小張 真吾, 若手奨励賞. 「鼻腔内投与されたヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HP-b-CD)はIL-33を介してワクチンアジュバントとして作用する」. 第21回日本ワクチン学会, 2019, 11.
- 本井 宏尚, 優秀ポスター賞. 標準化 Modulation Index 統計的標準偏差を用いたてんかん原性領域の同定. 第53回日本てんかん学会学術集会, 2020, 3.
週間予定・年間予定
- 病棟カンファレンス・症例検討会: 毎週月曜日 17:00~
- 研究室カンファレンス: 毎週木曜日 13:30~
- リサーチ発表会(2月): 13:00-18:00
- 抄読会: 毎週木曜日: 8:00~
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