神戸大学大塚郁夫先生講演会

令和7年2月5日には「自殺のDNA研究」と題して神戸大学精神医学教室准教授の大塚郁夫先生にご講演をいただきました。横浜市立大学児童精神科に初診する抑うつ状態の患者様について、自殺関連行動、精神病症状、虐待をはじめとする逆境体験と遺伝学的な影響を共同研究させていただいています。若手医師にもわかりやすく、精神医学と遺伝学の歴史にはじまり、無数にある塩基配列の変異の集積でリスクを考えるポリジェニックリスクスコアの考え方、DNAのメチル化による老化現象と各種精神医学的リスクの関係、遺伝子末端を保護する部分であるテロメアの短縮と自殺関連事象の関係、X染色体の時間経過による変化と自殺関連事象の関係など話題は多岐に及び、参加者との活発な議論が交わされました。