11月定例症例検討会

11月22日は定例症例検討会が開催されました。症例提示は市大附属病院児童精神科にて研修を行っている精神科シニアレジデントの江藤医師が担当しました。提示されたのは高校生の症例でした。治療関係は築きつつあるものの、診断や治療の方向性、家族への介入についてなど、検討課題は多岐にわたり、若手らしい悩みがうかがえました。治療方針が定まらない場合は、希死念慮や虐待など緊急性の高い課題の評価を優先するなど優先順位を意識しよう、といった意見や、様々な訴えの中の「主訴」はなんだろう?と考えることで、必要な治療が見えてくる、という意見などがありました。また、家族に対する介入については、今の診療姿勢は自信を持つべきだが、これからは家族それぞれに見立てを伝えながら家族間の緊張をほぐす試みはどうだろう?など意見が出ました。活発な意見交換がなされ、担当者も今後の治療の見通しが見えたとのことでした。