6月定例症例検討会

6月21日には定例症例検討会が開催されました。附属病院の青木医師が症例提示を担当しました。発達障害とトラウマという児童精神科領域の二大テーマを含む事例でしたが、複雑な家庭環境の中で一家が離散していること、本人との対話が解離症状や発達障害特性のためになかなかうまく進まない中でどのようにみたてと治療方針を固めていくかが難しい事例でした。このような事例は複数の支援機関が入るために児童精神科医は診断と治療方針を周囲にわかりやすく共有し、リーダーシップを取る必要があります。しかし実際は三々五々で外来診療の場に立ちあらわれるため症例全体の見立てに苦労するという経験が語られていました。