12月定例症例検討会

12月21日は2022年最後の症例検討会でした。附属病院の太田医師が症例提示を担当しました。寄る辺なき不安とも言える強烈な不安症状と困惑から日常生活が送れなくなる児童青年期症例が時として入院します。背景には何らかの神経発達症や家庭や学校環境への不適応やいじめ被害などのトラウマが隠れていることもありますが、なかなかみたてがしっかりとできずに鎮静のための抗精神病薬が増量されたり長期の隔離拘束を余儀なくされることもあります。大学病院の短い研修期間でその症例の経過を予測することはできませんが、連携先の病院の医師も含めてディスカッションを行うことでその後の教育や福祉との連携、デイケア利用などの長期リハビリテーション、薬物療法以外の息の長い関わりについて話し合うことができました。