8月定例症例検討会

8月17日は定例症例検討会が開催されました。深津医師に担当をいただきました。栄養摂取を勧める医師と肥満恐怖に苦しむ患者が治療継続をめぐって、葛藤することはよくあり、これをどう励ましつつ健康的な部分を増やしていくかが難しいところです。家族療法では治療の責任を家族に担ってもらいながら、医師は治療経過に伴走するという形をとります。しかしながら、患者のそばで暮らす家族、特に母親が病状を背景とした治療抵抗に抗いきれなくなることもしばしばです。医師は抵抗にある家族の中の裏事情になかなか踏み込めず、表面的な会話と治療の継続もしくはプラン変更をめぐるせめぎ合いに外来場面では終始してしまい往々にして悩みます。当日はこの母親をどう勇気づけるか、治療場面に登場させる人物として誰が適切なのか、登場人物が複数になる場合に医師はどうマネジメントするのかについて話し合いました。