3月レジデント抄読会

3月2日はシニアレジデントのお二人に文献紹介をしていただきました。武越医師からは「 Izquierdo A., et al. Implicit attitudes toward dieting and thinness distinguish fatphobic and non-fat-phobic anorexia nervosa from avoidant/ restrictive food intake disorder in adolescents. Int J Eat Disord, 2019」宇賀神医師からは「Mairhofer D., et al. Short-Term Outcome of Inpatient Treatment for Adolescents with Anorexia Nervosa Using DSM-5 Remission Criteria. J Clin Med, 2021」を紹介いただきました。回避制限性食物摂取症と神経性やせ症でダイエットを連想させるキーワードや画像に対する反応の違いを検討した研究と数か月単位での一般的な病棟治療がどの程度摂食障害の寛解に寄与するかを検討した研究の2つでした。神経性やせ症で肥満恐怖がはっきり示されないケースはよくあり、その鑑別に苦慮することもあります。また、摂食障害の入院治療の成果が他の施設と比べてどうなのか?はそれぞれのレジデントにとって身近な臨床疑問でした。この2つの研究結果をもとに日頃の臨床の話題にまで議論は展開して興味深い内容となりました。