2月児童精神科主催定期講演会(新井Dr講演)

神奈川県立こども医療センター児童思春期精神科を長年牽引されてきた新井卓先生が今年度をもって退職されることになりました。四半世紀以上、神奈川県の児童精神科医療を見守られてきた立場から2月16日にお話しいただきました。児童精神医療は歴史の浅い診療分野です。その黎明期から50年以上経過した現在も発達障害なのか、精神病性障害なのか、議論が別れて治療方針が定まらない症例は沢山あります。曖昧模糊とした臨床上の課題を放置せず、問題にぶつかる度に丁寧に問いをつきつめてこられた新井先生の姿勢を拝聴することができました。また、その深い臨床知は神奈川県立こども医療センターという、子どもたちの成長と共に歩みを続けた病棟治療文化の中で生まれたものであることも盛んにおこなわれたディスカッションの中でうかがい知ることができました。当日は後日視聴申し込みも含めれば80名を超える参加者で盛況で終了しました。