2月定例症例検討会

2月2日に定例症例検討会が開催されました。症例提示は武越医師に担当いただきました。拒食とやせ、同時に過食、そして抑うつ症状と摂食障害の患者さんは複数の症状を併存していることはしばしばありますが、限られた入院日数の中で体重減少による身体不調の治療を行うのか、過食衝動と肥満恐怖で揺らぐ自己コントロールの問題を扱うのか、それとも抑うつ症状の背景にある家族の問題を扱うのか、ある程度焦点を絞る必要があります。肥満恐怖がある場合は治療に抵抗を生じる時期を乗り越えなければならないので、体重増加を狙う場合は強制力のある入院形態を選択せねばなりません。過食衝動や抑うつを扱う場合は、本人が治療に取り組めるようその目的を共有し任意性の高い入院とする必要があります。こういった入院目標を整理するプロセスの重要性を確認しました。