12月レジデント向けクルズス

12月1日にレジデント向けクルズスを行いました。 シニアレジデントの武越医師、宇賀神医師のリクエストにて浅沼医師が「選択性緘黙の診療」、藤田医師が「神経発達症の説明・告知」を担当しました。緘黙の治療と支援は「スポットライトを浴びながら人前に立つ不安」のさらに強烈なものを感じる当事者に寄り添いながら経過を見守るのか、緩やかに背中を押しながら言葉を話す練習をするよう水を向けるのかで大きく方針が異なります。両者を同時に兼ね備えた診療が理想なのかもしれませんが、現実の臨床ではなかなか難しいという意見が大半でした。神経発達症の説明・告知についても、診断名を伝えるか伝えないか、それをいつ伝えるのか、どのような内容で伝えるのかはそれこそ医師の経験や力量、臨床姿勢に負うところが大きいようです。ただ、自分がどの立場を取ったとしても診断・説明・告知に対する臨床医としてのスタンスが極端なものになっていないか、それが当事者のニーズに沿ったものであるのかは常に点検が必要であるという話になりました。