9月児童精神科レジデント向けクルズス

9月1日にはレジデント向けクルズスを実施しました。レジデントからのリクエストに応え、上級医が実施するクルズスです。宇賀神医師からは日頃診断が曖昧な症例に付与しがちな「情緒障害」とは何か、武越医師からは「チック症の治療」というテーマでリクエストがあり、宮崎医師が「情緒障害」について、藤田医師が「チック症の治療」について話題提供をしました。「情緒障害」という診断は幼児期のかんしゃくや習癖に通常付与される診断ですが、教育・福祉の場面では発達障害を意味する病名としても使われて混乱があります。ただ、これを医学病名として転用しているのは圧倒的に神奈川県が多く、横浜市立大学や神奈川県立こども医療センターが慣習的に診断が曖昧な例に付与して来た歴史があることを確認しました。全国的にはうつ病や不安症などの診断を明確につけがたい事例には「適応障害」の病名が付与されることが多いようです。