5月定例症例検討会

5月19日には定例症例検討会が開催されました。症例提示は市民総合医療センターの宇賀神医師が担当しました。精神科医として仕事を開始して間もない中、神経性やせ症のお子さんが少しでも長く医療に留まれるように、関係づくりに腐心される様子が伝わってきました。治療中の子どもからの拒否に遭い、どのように働きかけて良いのか悩む時は度々あります。病棟の看護師さんには話すのに、主治医として関わろうとするとそっぽを向かれてしまったり、看護師さんから自分についての不満を伝え聞くこともあると悩むことでしょう。ただ、拒否の理由は様々で、不定期に自室を訪れる主治医の不安定な面接構造に困惑していたり、家族面接のようなシナリオの決まらない面接は苦手であったり、肥満恐怖に対してぶれない姿勢の主治医に対する恐怖感であったりと色々あるかもしれません。このような症例検討の場で多角的に本人や家族のあり方を検討することで新たな関わり方が見えてくるのだと思います。駆け出しの児童精神科医である宇賀神医師を参加者は応援する気持ちで参加者は様々な視点を提供してくれたと思います。