4月定例症例検討会

新年度がスタートして新たなメンバーとともに症例検討会を再開しました。今回は児童精神科をローテート中の研修医、成人グループのシニアレジデントも参加して賑やかでした。症例提示は青木医師が担当しましたが、片親からの暴言や威圧的な養育に起因するPTSDの診断と父母の不和・離婚を巡る家庭環境に対する適応障害の診断とで担当医の方針が揺れている症例でした。片親の養育態度が問題なのか、父母の不和自体が問題なのか慎重に見極めないといけません。共同親権が認められていない日本では、ともすれば訴訟の材料になります。判断を誤れば主治医の診断が子どもの生活環境に悪影響を及ぼすことさえあります。客観的な視点で病歴を把握できているか自己点検が必要です。