2月定期症例検討会

2月17日に定期症例検討会を開催しました。青木医師に症例提示をいただきました。昨年8月の症例検討会に提出された事例の続きについて話し合いました。自傷行為や性的逸脱行為が外来の度に報告されるものの、何がつらくて自己破壊的行動を生じているのか、半年経過しても主治医と子ども、家族の間で主訴が共有できないという悩みがあったようです。医師としては「大変なことが起こっている背景には何があるのか」と知りたくても、本人や家族からは受診までにあったことの報告が語られるばかりで子どもの本当の主訴に辿りつけないことは時々あるものです。「表面的」にしか触れられない子どもと家族のあり方をどうしたら「立体的に」理解できるのか、主訴が明確に把握できないまま薬物療法を行うことは問題はないのか、主治医はどういう関わり方をすれば精神療法的に進展がみられるのか、といった話題が話し合われました。