11月定例症例検討会

11月18日に定例の症例検討会がオンラインで開催されました。県立精神医療センターの山本医師に症例提示をいただきました。県立精神医療センターではネット依存外来が開設されており、ネット・ゲームの問題使用に陥っているお子さんが来院されるようです。インターネット依存、ゲーム障害に該当するお子さんにはうつ病や注意欠如多動症の併存が多いと言われますが、うつ病や発達障害の診療の際に「うちの子ゲームが辞められなくて」と相談があるパターンが多いものの、一部に「インターネットやゲームができないと苛立って暴力に発展する」というケースも時にみられます。昨今はやめられない子どもたちとやめさせようとする大人の衝突の結果、児童相談所が介入するケースも増えているようです。目先の他害行為の収拾に目を奪われがちですが、背景疾患や家族関係を評価し適切な助言を行うことも同時に必要になります。決して、家族と一緒になってゲームにしがみつく子どもを無理に引きはがすだけの精神科医とならぬことは肝要です。