令和最初の症例検討会

5月15日には附属市民総合医療センターにて令和最初の症例検討会が開催されました。発表を担当したのは今年度新規に児童精神科に参加していただいているレジデントの宮崎医師です。症例のみたてと適切な対応について活発に議論が交わされました。精神疾患を背景として家族関係が変化していったのか、家族関係や生育歴を背景に精神疾患が生じているのか、など参加者によってさまざまな意見があったように思われます。子どもの症状は経過とともに移り変わり、簡単に診断を下すことはできません。複数の角度から症例をながめることで、十分に症例をみたてた上で担当医としての方針を子どもと家族と共有することが必要です。これを行わずに曖昧な試行錯誤を続けることは一定のリスクを伴う可能性があるため、注意を払う必要があるという意見も出ていました。多くの参加者に恵まれて宮崎医師にとっても実りある検討会になったと思います。