3月20日症例検討会

3月20日は平成30年度の最後の症例検討会を行いました。今回は青山医師に症例提示をお願いしました。チック・トゥレット症はDSM-5において発達症の中に分類されるようになりました。音声・運動チックもしくはその組み合わせが幼児期~青年期にかけて生じますが、一過性に終わる軽症のものから、成年期まで複雑な音声運動チックが続き生活に大きな支障をきたす重症なものまで様々です。決して稀ではない疾患群ですが、重症例に関しては一部の医療機関に集中しており、診療経験が少ない医師もいます。チック・トゥレット症にはうつ病や強迫性障害など複数の精神疾患が併存するため、病態は複雑となり、治療も症例に応じたオーダーメイドのものが必要となります。自らの衝動コントロールを課題とし、苦しむ患者さんと症状に困惑する家族をどのように支えるべきか議論が深まったように思います。