11月定例症例検討会

11月15日は市民総合医療センター3階会議室で定例の症例検討会が開催されました。シニアレジデントの戸代原先生と隈本先生に症例提示をいただきました。一般に精神疾患への偏見は広く存在します。我が子に生じた精神不調を客観的に理解して、即座に子どもに寄り添える親はむしろ稀なのかもしれません。家族の理解が遅々として進まず、子どもと家族がすれ違い、傷つく様子を見ると主治医は何とか子どもを守りたい気持ちから焦る経験は珍しくありません。当日は、家族に治療への参加協力を仰ぐこと、精神疾患についての理解を促すことの苦労が提示されました。このような経験は、主治医の根気よさ、粘り強さ、前向きさ、説明のわかりやすさが試される局面とも言えるでしょう。切っても切り離せない精神疾患への偏見の問題を深く理解しながら、家族を支える態度の大切さが確認されました。