第一水曜日研究ミーティング

9月6日はレジデントの戸代原先生と木谷先生による文献紹介がありました。今回は自閉症の有病率の世界的な経年的増加について木谷先生より、自閉症の感覚過敏については戸代原先生より症例を交えた紹介がありました。自閉症は文化背景、診断精度、研究方法によってかなり有病率の報告が異なっており、特に診断基準の変更も影響して100人に1人から2人と言われるようになりました。特に日本や韓国では有病率の高さが際立っており、それが何故なのかが議論されました(結局不明なままでしたが。)。自閉症の感覚過敏については近年、国立精神神経センターの高橋秀俊先生が詳細な研究をされており、通常の人が不快に感じない会話レベルの音でも感覚過敏が強い人にはストレスに感じることがあることを確認し、診療上も感覚過敏に配慮する姿勢が大事だということを話し合いました。