3月15日症例検討会

3月15日は定例の症例検討会が開催されました。附属病院にて研修中の墳本先生に症例提示していただきました。心身症の診療において、家庭や学校での症状の背景となるストレスを軽減するよう子どもに助言を繰り返しても、治療が展開しない事があります。家庭不和を取り持ちつづけるなどの、慢性的なストレス下で生活する子どもの診察では不定愁訴やワンパターンな家族の愚痴に話題が終始してしまう事があります。本人が回復してどうなりたいのか、日頃の生活の中で、何に歓びを見出し、何に悲しんでいるのか、感情の動きに着目してから日頃のストレスについて共同作業で考えるプロセスが大切です。傾聴中心の外来でも、治療者には目指す方向性が明確な積極的傾聴の姿勢が必要になります。