2月15日症例検討会

2月15日は市民総合医療センターにて定例の症例検討会が行なわれ、県立精神医療センターの礒崎医師が発表しました。苦境の中で生き延びて医療機関に辿り着いてきた子どもはうまく人を頼る事が不得手であり、苦境の中で生き続ける力を失っています。苦境から保護して生きる力を取り戻すまで回復を待つのか、人を頼るスキルを学び生きる力を与えていくのか、生きやすい環境を提供する事に腐心するか、いずれにしても時間がかかる作業を治療者は覚悟をもって推し進める必要があります。しかし、入院期間の制約やスタッフの覚悟の揺らぎなど、治療を進めるにあたって逆風が吹く事もあります。その逆風からそっと患者を守る温かい眼差しと懐の深さを身につける事はとても大切です。治療者の苦労がうかがえる症例でした。
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