「爪をかんだり、むしったりするのをやめなさい。」
「鼻をほじるの、やめなさい。」
「あちこち引っかいちゃうの、やめなさい。」
「髪の毛をいじるの、やめなさい。」
「服をかむのはやめなさい。」
「まつげを抜くのやめなさい。」
「指をしゃぶるのやめなさい。」
「貧乏ゆすりはやめなさい。」
こんな風にお父さんお母さんにずっと注意されているお子さんはいないでしょうか。
注意されるお子さんも、注意するお父さんお母さんももうへとへとで、お互いにうんざりしているかもしれません。やめられたらご褒美を、それでダメなら何かを取り上げて罰を与えたり、厳しい声で叱ったほうがいいのでしょうか。しかしそのガンコなくせは、そんなことではビクともしないことが多いのです。くせのせいで、指が血だらけになったり、頭の髪の毛が抜けてうまく髪型を工夫して隠さなければならなかったり、傷にばい菌が入って痛んでしまったり、それでもやめられなくて苦しむ子もいます。大人でもタバコや甘いものがやめられなくなることがあるように、子どもだってガンコなくせをやめようとしてもうまくいかず、努力をしてもなかなか続きません。
こういった子どものくせが何か精神的な大きな問題のサインであるということはほとんどありませんが、宿題がひとりでこなせず分からなかったり、テレビや本など何かに集中するときに、くせが強まることがあります。くせを持っている子どもは自分の中のバランスを取って、心を落ちつかせるためにつめをかんだり、髪の毛をいじるなどのくせを使っていることが多いようです。最初のきっかけは取るに足らないことで、爪のギザギザしたところが気になって直そうとしたとき、髪の枝毛やちりちりした部分が気になって抜いてみたとき、鼻くそがひっかかって取れずやっとのことで取り出せたときかもしれません。その時に感じた”すっきり”を、心のバランスをとるために身体や心(=脳)が必要として、続けることになっています。
ガンコなくせを減らすために、ただ”ガマンする”というのはまるで修行のようなもので、ほとんどの人が長続きしません。いくつか工夫があるといいかもしれません。ちょっとしたアイデアをご紹介します。
たとえば、髪の毛をぬく指先と、抜かれる側の頭皮は、「抜けた!」「抜かれた!」という感覚を双方が求めています。これを、帽子をかぶったり、髪をとても短くするなどして、ブロックするのも一つの方法です。
別の行動に置きかえる
くせが出やすい場面をあらかじめ分析しておき、くせが出そうなときはガムをかんだり、お気に入りのビー玉をさわったり、スルメイカやビーフジャーキーをむしってみる、お気に入りのブラシで頭皮をマッサージするなど、自分がくせの代わりにホッとできるものを探すとよいでしょう。ただしこれは、人から勧められてもあまりピンとこないので、自分でいろいろ探してみる必要があります。
緊張をとってリラックスする
イライラしたり、怒ったり、不安になっているときに、くせが増えるときがあります。そういうときはキャッチボールをしたり、深呼吸をしたり、お母さんにマッサージをしてもらったり、自分なりのリラックス方法で心がくつろげるようにしてみましょう。
たとえば、髪の毛をぬく指先と、抜かれる側の頭皮は、「抜けた!」「抜かれた!」という感覚を双方が求めています。これを、帽子をかぶったり、髪をとても短くするなどして、ブロックするのも一つの方法です。
別の行動に置きかえる
くせが出やすい場面をあらかじめ分析しておき、くせが出そうなときはガムをかんだり、お気に入りのビー玉をさわったり、スルメイカやビーフジャーキーをむしってみる、お気に入りのブラシで頭皮をマッサージするなど、自分がくせの代わりにホッとできるものを探すとよいでしょう。ただしこれは、人から勧められてもあまりピンとこないので、自分でいろいろ探してみる必要があります。
緊張をとってリラックスする
イライラしたり、怒ったり、不安になっているときに、くせが増えるときがあります。そういうときはキャッチボールをしたり、深呼吸をしたり、お母さんにマッサージをしてもらったり、自分なりのリラックス方法で心がくつろげるようにしてみましょう。