頭痛や腹痛、身体のふらつきといった、お子さんを悩ませる症状がずっと続いて、あちこちの病院で精密検査をしえも異常がなく、「心から来ている症状かもしれませんね。」とかかりつけ医から精神科の受診をすすめられて来院する方が多くいます。なぜ精神科をすすめられたのかあまりピンとこない場合も多いかもしれませんが、心と身体はつながっています。心が苦しくなることで、身体の調子が悪くなることがあります。
心が苦しくなることでこのような症状が出ている場合、まずはあせらずにゆっくりと休むことが大切です。少し元気が出てきたら、早寝早起き、規則正しい食生活、適度な運動など、身体によいと言われることを、出来るかぎり行うと良いでしょう。
なかなか身体の調子が良くならない時には、心の問題について考えず必要があります。お子さん自身は、<心が苦しい>ことに気がつかない場合があります。何となく気がついていても、うまく言葉で伝えられないために助けを求められないこともあるでしょう。また、苦しい原因が分かっていても、自分ひとりでは解決できなくて困っている場合もあるかもしれません。
精神科の担当医は、心が苦しい原因や、その解決方法を、お子さんと一緒に考えてゆきます。お子さんやご家族が考えていることや感じていることを、ぜひ教えてください。ただし、お子さんが話したくない時は無理に話させるようなことはありませんので、安心して診察室に入ってください。