お酒を飲んでしまうのも、飲んで怒りっぽくなるのも、
あなたのせいではありません。
お酒が、お父さんやお母さんの行動を変えてしまうのです。

飲んでいる時にひどいことを言うのはどうして？

もしお父さんやお母さんがお酒を飲んでひどいことを言ったとしても、ほとんどは本心ではありません。お酒のせいで、正常な判断ができなくなってしまっています。

お酒をコントロールできなくなると、自分だけではどうにもならなくなってしまいます。お医者さんや市・区役所、児童相談所の専門の人、自分もお酒をやめてお酒の問題に苦しむ人を助ける活動をしている人たち（自助グループ）など、色々な人の助けを借りて元気になっていきます。

相談すると、どういう風に助けてもらえるの？

お父さんやお母さんは「自分は医者に相談に行くような病気じゃない」「あなたには関係ないこと」と言うかもしれません。そんなときでも、お医者さんや専門家は変わろうとする気持ちを引き出したり、お酒のせいで悪くなった体をよくしてくれたり、仕事や家庭生活の悩みが解決するよう手助けしてくれます。そしてあなたの悩みも聞いてもらえるのです。

相談できる人が近くにいなかったら？

まず、学校の先生や病院のお医者さんなど、身近な大人に相談してみましょう。

お酒がない生活を長く続ければ、お父さんやお母さんは元気になりますが、お酒をやめるのには時間がかかることがあります。それに、やめようとしても時々うまくいかず飲んでしまうかもしれません。それでも本人がやめようとし続けることが大事です。

お酒を飲む家族をとめることができない私が悪いの？

お父さんやお母さんが心の健康を取り戻すのは、あなたの責任ではありません。一人で抱え込まず、周りの大人を頼りましょう。あなた自身が元気を取り戻すことを目指してください。