学校に行きたくない。

学校に行きたくない。

学校に行かれない経験は、たくさんの子がしています。

小学校以降、みなさんは一日の大半を学校で過ごします。学校でする勉強や先生が出す宿題が「おもしろい」「たのしい」という子は、半分くらいしかいないかもしれませんが、学校は勉強だけをするところではありません。

学校の休み時間に友だちと校庭で思いきり体を動かしたり、体育の時間や運動会で活躍したり、音楽の時間にみんなで歌を歌ったり、遠足や修学旅行などの課外活動でわくわくしたり、部活動に打ち込んだり、仲良しの友だちや先生とのおしゃべりも楽しいかもしれません。

しかし、学校でうまくいかないことが続くと、不安になったり、緊張したり、自信がなくなって学校に行きたくないと思う子もたくさんいます。一ヶ月以上学校に登校することができない子は、小学校だとだいたい学年に1人くらい、中学校だとクラスに1人くらいはいます。時々休んだり、保健室登校をしてクラスになかなか入れない子もいれば、行きたくてもいろいろなことが心配で行かれないという子はたくさんいます。

行きたくない理由に、正直になってみよう。

学校に行かれなくなったとき、お父さんやお母さんに「みんなが行けているのに、どうして学校に行かないの?」と問いつめられたり、学校の先生がお家にやってきて「みんな待っているし、ちょっとでいいから顔を出してごらん。」と言われて悩むこともあるかもしれません。診察にやってくる子とご家族の中には、毎朝学校に行くか行かないかで取っ組み合いになっているお家もあるようです。

でも、学校に行きたくない理由は自分の心の中にちゃんとあるはずです。もしかしたら、学校の勉強のことかもしれません。先生とうまくいかないからかもしれません。部活やクラスの友だちとうまくいかないからかもしれません。みんなそれぞれ理由があるのですが、「どうして?」「なんで?」とまわりから言われるたびに責められているような気がして、なかなか本当の理由を言いだせなくなっている人もいます。

以下に、病院に相談に来てくれた子たちが、診察で打ち明けてくれた理由で主なものをまとめます。

学校に行きたくない理由

学校の勉強についていけない

小学校高学年にもなると、国語で習う漢字の画数も多くなったり、算数も割合や図形、文章問題など、やっていることがだんだん難しくなります。それにつれて、先生の出す宿題が大変になったり、黒板の字を書き写すのが大変な子、先生にあてられて答えを言うのが恥ずかしい子、みんなの前で文章を読んだり、黒板に字を書くことが苦手な子もいます。

大人は「人には得意なこと、苦手なことがあって当たり前」「得意なことを伸ばしていけばいいし、わからないことは学校の先生に聞けばよい」と言うかもしれませんが、本人にとってはそんなに気軽なものではありません。

友だちとうまくいかない、いじめられる

小学校に入学したときは「ともだち100人できるかな?」と夢をふくらませていても、人見知りな性格だったり、趣味がちがってみんなの会話についていけなかったり、実はおうちの中がもめたりしていて大変で学校の友だちと心の底から楽しくすごす余裕がない、など友だちと仲良く打ちとける元気がない子もいます。

また高学年になると、ちょっとしたきっかけで仲良しグループの輪から仲間はずれになったり、LINEやTwitterのやりとりで誤解がおきていじめられたり、何かの理由でイライラしている子から暴力を受けたり、ひどい言葉を投げかけられたり、本当は仲良くしたい友だちとの間で傷つくこともおこってきます。いじめられたり、仲間はずれになって一人になってしまっているときは、誰かに助けをもとめたくても、むしろ人に相談しにくくなる心理状態になることもあります。

●学校の勉強についていけない

小学校高学年にもなると、国語で習う漢字の画数も多くなったり、算数も割合や図形、文章問題など、やっていることがだんだん難しくなります。それにつれて、先生の出す宿題が大変になったり、黒板の字を書き写すのが大変な子、先生にあてられて答えを言うのが恥ずかしい子、みんなの前で文章を読んだり、黒板に字を書くことが苦手な子もいます。

大人は「人には得意なこと、苦手なことがあって当たり前」「得意なことを伸ばしていけばいいし、わからないことは学校の先生に聞けばよい」と言うかもしれませんが、本人にとってはそんなに気軽なものではありません。

●学校の勉強についていけない

小学校に入学したときは「ともだち100人できるかな?」と夢をふくらませていても、人見知りな性格だったり、趣味がちがってみんなの会話についていけなかったり、実はおうちの中がもめたりしていて大変で学校の友だちと心の底から楽しくすごす余裕がない、など友だちと仲良く打ちとける元気がない子もいます。

また高学年になると、ちょっとしたきっかけで仲良しグループの輪から仲間はずれになったり、LINEやTwitterのやりとりで誤解がおきていじめられたり、何かの理由でイライラしている子から暴力を受けたり、ひどい言葉を投げかけられたり、本当は仲良くしたい友だちとの間で傷つくこともおこってきます。いじめられたり、仲間はずれになって一人になってしまっているときは、誰かに助けをもとめたくても、むしろ人に相談しにくくなる心理状態になることもあります。

体型が気になる。太りたくない。

相談できる場所があります。

学校で起こる勉強の悩み、友だちとの悩みは、一人で抱えていてもなかなか解決できません。担任の先生や家族には直接相談しにくいときもあるかもしれませんが、そういう時はスクールカウンセラーの先生、保健室の先生などに話してみることからはじめてもよいかもしれません。もし、心の傷つき、気持ちの落ち込みや不安などで心の治療が必要なら、病院にも相談することができます。

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