1月定例症例検討会

1月18日は新年の症例検討会を行いました。いつもよりやや少なめの7名でしたが、活発な討論ができました。症例は市民総合医療センターの重井医師が提示してくれました。児童精神科医療に携わってそろそろ1年がすぎる重井医師ですが、来年度からはいったん児童精神医療を離れ成人の精神医療を学ぶために異動します。面談を繰り返してもなかなか家族の理解が進まず、子どもの能力以上の要求をしてしまう家族、引き続き苦境が続く子どもを診療しながら先々の展開を案じることが多々あるようです。養育態度の修正を強く親に求めるのか、見守るのか自らの決断に迷いが生じることについて話し合いました。イソップ童話の北風と太陽のように、焦って変化を求めれば強い抵抗に会うかもしれません。事例のポジティブな展開をイメージしながら、抵抗の背景を丁寧に理解し解きほぐす診療態度の重要性について議論がなされました。