11月定例症例検討会

11月16日には定例症例検討会が実施されました。宮崎医師が症例提示を行いました。児童精神科診療においては時として、その病状は親の方が重篤であることはしばしばです。子どもの不登校の背景に、精神疾患を患う親から離れられない、目を離せば何か大変なことが起きてしまうかもしれないという不安の中で仕方なく自宅閉居をしている子があります。逆境の中、ヤングケアラーとしてなんとか生きている子ども達が「不登校」や「自傷」などを主訴として外来につながることがあります。こういった場合は、子どもを労いながら家族全体の支援を考えていく必要があり、地域との緊密な連携が必要です。児童精神科医がリーダシップを取りながら、必要な手当てを全員で考えていくプロセスの中で回復していく子どももいるのです。宮崎医師にとっては、あらためて子どもと家族に向き合う決意につながる症例検討会となったようです。