Y-NEXT医師インタビュー
センター紹介
次世代臨床研究センターの所属医師の公募にあたり、山本センター長、峯岸教育研修室長より、所属医師への期待や業務内容について、メッセージをいただきました。
また、現役医師より、Y-NEXTを志望した経緯やご自身の研究活動、また、Y-NEXTでの1週間のスケジュールや業務内容についてお伺いしました。
Y-NEXTセンター長からのメッセージ
センター長
山本哲哉 教授
次世代臨床研究センターでは、臨床試験関連の法令や指針等に精通した医師、薬剤師、看護師、事務職員など多職種がそれぞれの専門性と知識を活かして、研究者が臨床試験を適正かつスムーズに遂行できるよう支援をしています。
多岐にわたるY-NEXTの業務のなかでも、診療や臨床試験の経験を有し、その経験を活かして介入研究の立案、研究デザインの支援や倫理審査に係る医学的助言ができるのは医師のみであり、支援者としての客観的視点ともに、研究者へ寄り添った支援ができる重要な位置づけです。
また、自身の研究や所属する医局全体の研究レベルの向上、 Y-NEXT医師としての研究参加、さらには附属病院・医学部における臨床研究を推進するための体制構築を通じた研究の横浜市立大学への貢献など、ご活躍いただけることを期待しています。
教育研修室 室長からのメッセージ
室長
峯岸薫 講師
-
教育研修室の業務について教えてください。
-
教育研修室では、臨床研究に関わる医師、支援スタッフ、倫理委員会委員などを対象に、理論・方法・実践スキルの習得を目的とした講習会やセミナーを開催しています。
また、臨床研究の適正な遂行や倫理的な審査を支える専門知識の向上にも取り組んでいます。研究者への個別支援も行っており、特に介入研究では、構想段階から科学的・倫理的妥当性を確保するため、コンセプトシートの確認や対面での相談対応などを通じて、質の高い研究の実現をサポートしています。
-
応募される方へのメッセージをお願いします。
-
Y-NEXTの支援活動を通じて、臨床研究の知識と実践力を深めることができ、自身のキャリア形成にもつながります。研究支援に興味がある方のご参加をお待ちしています。
教育研修室 室員からのメッセージ
教育研修室
井上玲 助教
-
Y-NEXTを希望した経緯を教えてください。
-
私は、Y-NEXTに所属し2年目になりますが、それ以前は本学から人事交流というかたちで医薬品医療機器総合機構(PMDA)に出向していました。出向後の本学での所属先として、医局の教授からY-NEXTでの勤務をご提案いただいたことが最初のきっかけです。実際に見学に行ってみたところ、業務内容がPMDAでの業務とも関連性が高く、非常に興味深いものでした。また、勤務時間や勤務形態の選択肢が多く、仕事と家庭の両立ができる点も魅力的でした。これらの理由から、Y-NEXTでの勤務を希望しました。
-
Y-NEXTで従事されている業務について具体的に教えてください。
-
現在行っている業務は、大きく分けて介入研究の計画初期段階の支援と臨床研究セミナーの運営の2つです。
介入研究の計画初期段階の支援では、研究者から提出された研究構想を記載したコンセプトシートを室内で検討し、研究支援の立場から研究者に意見を伝えます。研究内容が、研究者の臨床的疑問を反映しているかあるいは解決できるかという視点から、研究デザイン・対象集団・主要評価項目・用法・用量・統計解析などについて吟味し、提案しています。支援や提案の質はまだまだ不十分と感じており、十分な付加価値を提供できるように模索している段階です。
臨床研究セミナーの運営は今年度から担当していますが、法や規制等で求められるセミナーの要件と実際に研究者が得られる学習効果を考慮してセミナー内容やスケジュールを決定します。臨床的疑問から実際にどのように研究デザインに落としこんでいくかという内容から、臨床研究法の改正に伴う研究者の手続きの変化などといった実務的なテーマまで研究者に役立つ内容を企画し、適切な講師を検討しセミナーを依頼しています。
-
Y-NEXTの業務を経験されたことで、ご自身の研究活動に変化はありましたか?
-
恥ずかしながら、元々自身の研究活動はあまり盛んではありませんでした。しかし、Y-NEXTに所属してから、支援を主たる業務としている方々がすぐそばにいること、そして医師として臨床業務に従事していた時と比べて研究に割ける時間が豊富であることから研究に対するハードルはとても下がったと感じています。
具体的には、共創イノベーションセンターの研究に参画させていただけるご縁があり、現在、一研究者として共創イノベーションセンターやY-NEXTの支援を受けて産学連携の研究を構想している段階です。
-
1週間のスケジュールを教えてください。また、Y-NEXTでの1日の勤務の流れも教えてください。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 午前 8:30 ~ 12:00 |
専門医 維持業務 |
Y-NEXT業務 | Y-NEXT業務 | Y-NEXT業務 (自診療科研究支援) ※自己臨床研究を含む |
Y-NEXT業務 (自診療科研究支援) ※自己臨床研究を含む |
| 午後 13:00 ~ 17:15 |
専門医 維持業務 |
Y-NEXT業務 | Y-NEXT業務 | Y-NEXT業務 | Y-NEXT業務 |
-
- 月曜日8:30-17:15
- 専門医維持業務
外勤先のクリニックにて呼吸器内科の診療業務。
-
- 火曜日8:30 出勤
-
10:00 臨床研究セミナー内容打ち合わせ
出勤後はメールの処理を行い、予定されている会議へ適宜出席し打ち合わせします。10時の会議では半年後の臨床研究セミナーの内容と依頼する講師を決めました。
13:00 研究支援案件の資料作成
担当している研究支援の案件の資料を作成します。提案内容が妥当か、分かりづらくないか、などに注意を払います。
17:15 勤務終了
家庭の都合もあり毎日定時で帰宅しています。
-
- 水曜日8:30 出勤
- 11:00 所属部署の定例会議
所属部署の月2回の定例会議では、教育研修室として取り組んでいる現在進行形の課題の進捗状況や報告事項、新たな課題や問題点について話し合います。具体的にはセミナーの運営状況や研究支援の改善点などが挙げられます。
16:00 研究支援案件の内部打ち合わせ
研究支援案件の内部打ち合わせでは主担当の場合は進行を行い、研究者に対して提案する予定の内容を室内で共有します。提案予定の内容に対して意見をもらい、ブラッシュアップします。
17:15 勤務終了
-
- 木曜日8:30 テレワーク開始
- 10:00 共創イノベーションセンターとの共同研究の会議
共創イノベーションセンターと行っている共同研究の会議に出席し、進捗状況を確認しつつ今後の方向性を検討します。
14:00 研究支援案件の研究者と対面相談
研究支援案件の研究者との対面相談は基本オンラインで行います。あらかじめ作成した提案内容をもとに研究者とディスカッションしながら直接提案内容をお伝えします。
17:15 勤務終了
木曜日と金曜日の午前は自分自身の研究を行える時間で、終日テレワークで業務をしています。
-
- 金曜日8:30 テレワーク開始
- 9:00 自身の研究計画書作成
メール処理を行ったあと、自分が企画中の研究計画書を作成しました。
13:00 研究支援案件の提出書類作成
前日に行った研究者との対面相談の内容も踏まえ、研究への提案内容をまとめ、研究者へ提出します。
17:15 勤務終了
Y-NEXT所属医師による「研究成果」「学会・研究会・論文等発表報告」
Y-NEXT所属医師への応募をお待ちしています
ynext



