三輪治生先生(センター・講師)の論文が掲載されました.
超音波内視鏡下肝内胆管十二指腸吻合術(EUS-HDS)は,穿刺角度によりしばしばデバイス挿入に難渋します。当院では昨年大石先生が0.035 inchのガイドワイヤーを利用したステント留置を報告しておりますが,この度,新型の細径デリバリーステントが有用であった症例を経験したため,E-videoとして報告させていただきました.
本製品は,7Frのステントデリバリーと先端のtapered tipによりEUSガイド下の穿刺ルートからの挿入性に優れており,当院のEUS下胆道ドレナージにおいて欠かせないデバイスの一つとなっています.
今回の処置でも,いつもは容易に通過するtapered catheterが突破しない鋭角での挿入になりましたが,容易に胆管内に留置することができ合併症なく手技を完了しました.
胆膵内視鏡治療は,新たなデバイスの開発が手技の改善に直結する領域ですが,今後も患者さんの利益になるような治療を行い,国内外に発信していきたいと思います.
論文投稿にあたりご指導いただきました前田教授,いつも支えてくれる消化器病センターの皆様に深謝いたします.(三輪)