過去の最新情報

TOP > 過去の最新情報

2007.12.21

12月9、10日に21COE 国際シンポジウム Cell Prality 2007が開催されました。

国内外でご活躍の先生方による講演と、多数のポスター発表により、大盛況のうちに終了いたしました。

2007.04.16

博士研究員の杉山由樹さんがオーストラリア政府教育機構のエンデバー奨学金研究フェローシップに採用されました!

今回杉山さんが採用された「エンデバー奨学金(Endeavour Postgraduate and Postdoctoral Awards)」はオーストラリア政府が国際的な教育・研究開発を推進するために設立した奨学金で、広く公募され、世界の優秀な人材に授与されます。 杉山さんはこの奨学金の「エンデバー研究フェローシップ」に採用され、本年秋より約半年間、シドニー大学で「眼の水晶体の形成・維持における細胞極性の働き」の研究に従事します。
日豪両国の教育における協力に関する覚書調印式に訪れていたハワード首相から、授与されました。

 

 

 

 

2006.10.16

From theRNA Society Newsletter August 2006
http://www.rnasociety.org/ressources/newsletters/Aug2006.pdf

The 11th Annual Meeting of the RNA Society (RNA 2006) held in Seattle. consisted largely of four types of sessions: Plenary, Mini-Plenary, Concurrent and Poster. Additionally, a number of individuals were honored during the annual Awards Ceremony that took place before the banquet on Saturday night.

The prize in Molecular Biology and Biochemistry, sponsored by Nature Structural & Molecular Biology, together with the RNA Society, went to Isao Kashima, from Shige Onho’s lab at Yokohama City University School of Medicine in Japan for work on “Translation-dependent Formation of the SMG-1-Upf1-eRF1-eRF3 (SURF) Complex and Upf1 Phosphorylation in Nonsense-Mediated mRNA Decay”.

2006.06.30

医学研究科の鹿島勲博士が、米国RNA学会(Nature共催)ポスター賞(Molecular Biology部門)を受賞

2006年6月20日から25日までシアトルで開催された、RNA 2006 Annual Meeting (RNA学会の年会)において、当医学研究科・分子細胞生物学教室の特別研究員(日本学術振興会特別研究員)(3月に医学研究科を修了)の鹿島勲博士が、RNA学会ポスター賞(Molecular Biology部門)(Nature共催)を受賞しました。パーティーでの受賞伝達、200ドルの賞金、Nature全誌の1年間無料購読などの副賞付きです。 受賞対象のポスターは、「Translation dependent formation of the SMG-1-Upf1-eRF1-eRF3 (SURF) complex and Upf1 phosphorylation in Nonsense-mediated mRNA decay.」というもので、鹿島勲、山下暁生(分子細胞生物学、21COE特任助手)、泉奈津子(博士課程1年)、大野茂男の共同研究の成果です。今年初めに鹿島博士らがGenes & Development誌に公表したSURF複合体について、さらなる解析を進めた成果です。   なお、鹿島博士の共同研究者の山下暁生博士は、同会議において下記の内容の口演を行いました。「SMG-8, a binding protein of SMG-1, regulates Upf1 phosphorylation and Nonsense-mediated mRNA decay together with SURF.」

2006.05.10

山中智則博士(博士研究員、現理化学研究所脳化学総合研究センター研究員)らの研究グループが、ショウジョウバエの癌抑制遺伝子Lglの新たな役割を発見。

重要な成果として掲載紙の IN THIS ISSUE欄に紹介された。Yamanaka T, Horikoshi Y, Izumi N, Suzuki A, Mizuno K, and Ohno S. Lgl mediates apical domain disassembly by suppressing PAR-3/aPKC/PAR-6 complex to orient apical membrane polarity. J Cell Science, 119(Pt 10):2107-2118, 2006. Epub 2006 Apr 25. 2006 May 15, PMID: 16638806 [PubMed - in process]

[紹介記事]

IN THIS ISSUE
Lgl polarizes the (t)issue
J Cell Sci 2006 119: e1004.
First published online on May 10, 2006

2006.03.29

今井文康博士(日本学術振興会特別研究員、3月まで博士課程)らの研究グループが、aPKCλが神経上皮の細胞接着装置と組織形成に必須であることを解明。

aPKCλの細胞特異的ノックアウトマウスの解析による成果。

Imai F, Hirai Si, Akimoto K, Koyama H, Miyata T, Ogawa M, Noguchi S, Sasaoka T, Noda T and Ohno S.Inactivation of aPKCλ results in a loss of adherens junctions inneuroepithelial cells without affecting neurogenesis in mouseneocortex.Development, 133(9), 1735-1744, 2006. Epub 2006 Mar 29. PMID: 16571631 [PubMed - in process]

2006.03.08

細胞極性タンパク質に関する、鈴木厚博士の総説が掲載。

Suzuki A and Ohno S.The PAR-aPKC system: lessons in polarity J Cell Sci,119(Pt 6), 979-987, 2006. (Mar 15. PMID: 16525119, First published online on March 8, 2006 as 10.1242/jcs.02898)

2006.03.09

廣瀬智威博士らの研究グループが、極性タンパク質PAR-3が心内膜形成過程における間葉上皮変換に引き続く上皮細胞の死すと形成過程に必須であることを発見。

PAR-3のノックストマウスの解析から得られた成果。掲載紙のIN THIS ISUSUEに重要な成果として紹介された。Hirose T, Karasawa M, Sugitani Y, Fujisawa M, Akimoto K, Ohno S, Noda T.PAR3 is essential for cyst-mediated epicardial development by establishing apical cortical domains. Development.133(7):1389-1398, 2006. PMID: 16510507 (Epub 2006 Mar 1.)

[紹介記事]

IN THIS ISSUE
Knockout insights into mammalian PAR3. Development 133: 705, 2006.(First published online on March 9, 2006)

2006.02.01

鹿島勲博士らの研究グループが、ナンセンスmRNAの認識機構の解明に成功

Kashima I, Yamashita A, Izumi N, Kataoka N, Morishita R, Hoshino S, Ohno M, Dreyfuss G,Ohno S. An association between the initial SMG-1-Upf1-eRF1
-eRF3 complex and exon junction complex on mRNP is required for the
SMG-1-mediated phosphorylation of Upf1 during nonsense-mediated mRNA decay. Genes Dev. 20(3):355-367, 2006.(2006 Feb 1)

[紹介記事]

Perspectives:
Isabelle Behm-Ansmant and Elisa Izaurralde. Quality control of gene expression: a stepwise assembly pathway for the surveillance complex that triggers nonsense-mediated mRNA decay.Genes Dev. 20: 391-398, 2006.

2003.11.21

大西哲生(現、理研脳科学総合研究センター、研究員) 、山下暁朗(現、テキサス大、研究員)、鹿島勲君らの論文が Molecular Cell に掲載されました。

質、量ともにかなりの力作です。(Phosphorylation of hUPF1 Induces Formation of mRNA Surveillance Complexes Containing hSMG-5 and hSMG-7)Molecular Cell, 12 (5), 1187-1200, 2003. 同号のPreviewsのトップにも紹介され、この発見の重要性を示しています。(Miles F. Wilkinson, The Cycle of Nonsense, Molecular Cell, 12 (5), 1059-1061, 2003.) mRNAの品質管理(mRNAサーベイランス)に際して異常な終止コドンを認識していると思われているサーベイランス複合体がhSMG-1によるhUPF1のリン酸化とPP2Aによる脱リン酸化によりリモデリングを受けること、これがmRNAサーベイランスに必須のステップであることを見いだしました。 興味深いことに、このリモデリングの過程で、exon junction complex (EJC)の構成タンパク質であるhUPF3Aのアイソフォームの交換が起こります。これが何を意味しているかが次の大きな課題となります。 一部は昨年のCold Spring Harber Symposium で大野が発表した内容です。November 24 (Mon) - November 27(Thu), RNA2003, Kyoto でも、大野、鹿島が発表します。

Ohnishi et al., Molecular Cell, 2003

2003.07.18

横浜市立大学が、文部科学省の「21世紀COEプログラム」の研究教育拠点に選ばれました。
『細胞極性システム研究に基づく未来医療創成』(からだの形づくりの仕組みの解明から病気の克服へ)

細胞極性の成立と維持に関わる分子機構とその生理的な意義付けになど、これまでの独自の基礎研究を更に進めて、生命のかたち作りの仕組みを明らかにすることを目指しています。同時に、「細胞極性システム」という新しい視点で様々な疾患を捉え直し、基礎研究の成果を臨床医学に還元することを目指しています。

2003.05.19

PAR-3の多量体化が上皮細胞の細胞接着装置の熟成過程に必要である

水野恵子さんの論文がJournal of Biological Chemistry に受理されました。PAR-3のN末端に存在するCR1モチーフは線虫からヒトまで保存されていますが、その機能は謎でした。水野さんは、PAR-3がCR1を介して多量体化することを見いだしました。さらに、CR1のみをMDCK 細胞に高発現するとtight junctionの形成過程が阻害されることから、PAR-3の多量体化が、そのtight junction形成を通じた細胞接着装置の熟成の過程に必要であることが示唆されました。(Self-association of PAR-3 mediated by the conserved N-terminal domain contributes to the development of epithelial tight junctions)

2003.04.04

山中智行、堀越洋輔君の論文が Current Biology に受理されました。

ハエの遺伝学で言われていた2群の細胞極性遺伝子、PAR-3/Bazooka複合体と癌抑制遺伝子でもあるLgl複合体との機能的相互作用を分子のレベルで明らかとした、かなりいい論文です。 (Mammalian Lgl forms a protein complex with PAR-6 and aPKC independently of PAR-3 to regulate epithelial cell polarity)

大野茂男が、昨年暮れの米国細胞細胞生物学会のtight junction 会議、今年3月のドイツの第1回細胞生物学・発生学合同学会でも得意げに発表した内容です。

2003.02.xx

米国細胞生物学会での杉山、西村のポスター発表が、JCBのMeeting Report で取り上げられました。

The Journal of Cell Biology, Feb 17, Volume 160, Number 4, 2003, Meeting Report 6

03.01.18

馬場理也君の論文の受理(Loss of von Hippel-Lindau protein causes cell density-dependent deregulation of CyclinD1 expression through Hypoxia-inducible factor, Oncogene)

を機会に、研究内容に「癌抑制遺伝子VHLと腎癌の発症機構」を追加。かなりいい論文です。

2002.08.22

永井(玉井)陽子さんの論文が Genes to Cells に受理されました
(Regulated protein-protein interaction between aPKC and PAR-3 plays an essential role in the polarization of epithelial cells.)

プロテインキナーゼは、基質タンパク質を次から次へとリン酸化し活性化させ、シグナルを増幅させる役割があることがわかっています。例えばcAMP依存性プロテインキナーゼは、転写因子CREBを次から次へと(触媒的に)リン酸化します。今回、aPKCというプロテインキナーゼと、その基質タンパク質であるASIP/PAR-3の場合には、このような一般的な考えを変更すべきであることを提示しました。aPKCがASIP/PAR-3 と安定な複合体を作ることは既に報告していましたが、この論文では、aPKCがASIP/PAR-3 の827番目のセリン残基をリン酸化すると、この複合体が解離すること、さらに、リン酸化部位の変異体はこの複合体を安定化することを見いだしました。さらにこれを利用して、解離できない点変異体を作成し、上皮細胞に導入すると、細胞の極性化を阻害することを見いだしました。

つまり、aPKCというプロテインキナーゼとその生理的なな基質タンパク質ASIP/PAR-3 との関係を詳細に調べた結果、これが従来漠然と考えられてきた通常のプロテインキナーゼとその基質の関係にはない事がわかりました。ここでは、プロテインキナーゼaPKCは、Gタンパク質のような分子スイッチとして作用し、その活性状態により、複合体の状態を変化させる役割をしていることがわかったことになります。

2002.06.27

平井秀一助教授の論文が Development に受理されました
(MAPK-upstream protein kinase (MUK) regulates the radial migration of immature neurons in telencephalon of mouse embryo.)

脳の層構造の形成過程におけるニューロンの移動に際して、MUK-JNK 経路による制御が必要であることを発見

Gordon Conference, Neural Development(Aug 18-23, 2002)でも発表します

2002.05.01

講座新設11周年、研究室の整備完了10周年

1991年5月に第2生化学教室が新設され、(財)東京都臨床医学総合研究所から大野茂男が赴任しました。翌1992年5月に研究室などの整備が完了し、研究活動を本格的に開始しました。それ以来、丁度10年が経過しました。この間、計63名が教室を卒業し、現在も教員、博士研究員(ポスドク)、大学院学生、研究生、学部学生(他大学卒業研究生など)、技術員など約30名が日夜、研究活動に邁進しています。

大野茂男 (ohnos@med.yokohama-cu.ac.jp)
〒236-0004 横浜市金沢区福浦 3-9
Copyright (C) 2009 Department of Molecular Biology Ohno Lab. All Rights Reserved.