各自の研究の進展状況の報告を行います。発表はグループごとに行い、5週ごとに順番がまわってきます。 研究報告は最も重要な位置を占める公式行事で、聴衆側にも積極的な議論への参加が求められます。
発表のための資料づくり、プレゼンテーションの準備は大変ですが、研究結果を整理し、自分の考えをまとめるためにも非常に役に立ちます。またプレゼンテーションのよい練習の機会でもあります。発表に対し、時には厳しいコメントを受けることもありますが、自分では気づかなかったことに指摘をうけたり、皆と議論する中で新しいアイデアを得たりすることもあります。実験が順調に進んでいないときにも、よいアドバイスがもらえることがあります。
分子細胞生物学分野および生命医科学分野すべてにわたる最先端論文を 3 名の教室員が交代で紹介しています。毎回、紹介された論文を基に活発な議論がなされています。
これを通して、分子細胞生物学分野に加えて生命医科学全分野の最新の動向、技術的進展を学ぶとともに学術成果の批判的な読み方も学ぶことができます。 年始めの月曜セミナーには講師の先生をお招きして、講演していただいています。
今年は横浜市立大学国際総合科学研究科生体超分子科学専攻の平野久先生をお迎えして、プロテオミクスの最新技術とその応用について講議していただきました。 この分野は今非常に関心が高く、他の講座からもたくさん講義を聞きに人が来ました。講義のあとは新年会も兼ねた懇親会が開かれ、講師の先生とも気軽にお話しすることができます。
「Cell」 とは、「MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL」という本の略称です。日本語版の表題は「細胞の分子生物学」。ニュートンプレスが発行している、あの分厚い本といえば、御存知の方もいらっしゃるでしょう。
毎週水曜 16 時 30 分から 2 時間程度の時間で、この Cell の内容を読み合います。医学や生物学の分野で使われる英単語や英語表現 の習得や読解も兼ねて、英語版の本をつかいます。分子細胞生物学講座の大学院生をはじめ、他講座の大学院生や医学部の学生が参加しています。
大野茂男 (ohnos@med.yokohama-cu.ac.jp)