横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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大石梨津子先生(大学院生)の論文が掲載されました.

大石梨津子先生(大学院生)の論文が掲載されました.

Endoscopic ultrasound-guided hepaticogastrostomy without tract dilation using a novel 0.035-inch guidewire.Endoscopy. 2025 Dec;57(S 01):E188-E189.

EUS-BDには,穿刺→ガイドワイヤー(GW)挿入→拡張→ステント留置 のステップがあり,「拡張」によって起きた胆汁漏から,ときに致死的ともなり得る胆汁性腹膜炎に発展することがあります.そこで,今回「拡張」を省略すべく,新型0.035 inch GWを用いて非拡張でステント留置に成功した症例のビデオ報告を行いました.

新しいガイドワイヤーを使っただけ?と思われるかもしれませんが,たかがガイドワイヤー,されどガイドワイヤー!0.025 inch対応の多くのデバイスにも使用可能な規格の0.035 inchであり,GWとステントのギャップを埋め,さらに剛性アップによってステントデリバリーシステム挿入性の向上を可能としています.

こうしたデバイス1つ,また,ほんの少しの工夫でiEUSの世界はさらに発展していくのです.今後は非拡張が当たり前の時代が来るかもしれません.今後iEUSがどんな進化を遂げていくのか,日々わくわくです.

そうした発展の一助を担えるE-videoを作成する機会をいただけたこと,三輪先生をはじめ,指導していただいた皆様に厚く御礼申し上げます.(大石 梨津子)