横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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濵口智美先生(大学院生)の症例報告が掲載されました.

濵口智美先生(大学院生)の症例報告が掲載されました.

Steroid-Refractory Immune-Related Hepatitis Caused by Pembrolizumab with Stage IVB Non-Small Cell Lung Cancer: A Case Report.Gastroenterol. 2024 Dec 23;19(1):14-21.

ステロイド不応のirAE肝障害の症例を報告しました.

現在,がん治療において,免疫チェックポイント阻害薬が多く使用されており,日常臨床においてirAE肝障害をしばしば経験します.

一方で,ガイドライン上はステロイド不応のirAE肝障害に対してミコフェノール酸モフェチルの使用が推奨されているものの,適応外使用となってしまうことや,ミコフェノール酸モフェチルを使用しても改善しない場合の免疫抑制剤の使用に関しては明確な治療指針がないことなど,irAE肝障害の治療には悩ましい点が多いです.

今回の症例報告が,今後のirAE肝障害の治療の一助になれば幸いです. 報告にあたり,根気強くご指導いただきました上野先生,小林先生をはじめ神奈川県立がんセンター消化器内科肝胆膵の先生方,症例報告のご快諾を頂きました呼吸器内科,病理診断科の先生方,そして前田教授に,この場を借りて御礼申し上げます.(濵口)