こどもの心の診療専門研修
小児科専門医もしくは精神科専門医取得後に参加できる、標準的な児童精神科診療を実施できる専門医(子どもの心の診療専門医)のための研修プログラム(3年間)が令和4年度から開始されました。
横浜市立大学における研修できる3年間の研修内容の一例を以下にお示しします。
活動報告のページもご覧ください。
【大学病院を中心として研修を行った場合】
1年目 |
研修基幹施設(横浜市立大学附属病院)もしくは研修連携施設(横浜市立大学附属市民総合医療センター)で診療の基礎知識を学ぶ |
・児童精神科外来週2回の陪席、スーパーバイズ付診療による診療研修(半年) ・各種心理検査、心理療法等の実習 ・週1回の入院・外来・院内学級カンファレンスへの参加 ・週1回の成人精神科スタッフとの合同病棟カンファレンスへの参加 ・小児科病棟などへのリエゾンを指導医とともに経験 ・3か月に1回の抄読会の準備と発表 ・3か月に1回の上級医からのクルズス ・2か月に1回の合同症例検討会での症例提示 ・年に1回程度の他科・精神科合同カンファレンスへの参加 ・院内虐待防止委員会へ上級医と同席 ・指導医とともに地域連携会議に参加 ・半年後より指導医と共に、外来・入院患者の診療を担当 ・福祉・教育・司法機関での嘱託医を経験、指導を受ける ・年2回の県内の大学病院合同症例検討会参加 ・各種研究会(下記)への参加 ・日本児童青年精神医学会、全国児童青年精神科医療施設協議会研修会への参加 ・週1回の連携施設での外部診療(下記) |
2年目 |
研修連携施設(神奈川県立こども医療センターなど)で診療の実際を学ぶ、研修基幹施設で基礎知識を学ぶ |
・連携研修施設にて主治医として初診・再診を担当 ・週1回のカンファレンスで診療内容について指導を受ける ・2か月に1回の合同症例検討会での症例提示 ・連携研修施設の指導医と共に入院患者を担当する ・福祉・教育・司法機関での嘱託医を経験、指導を受ける ・基幹研修施設で開催される月1回の勉強会に参加する ・地方会や症例検討会での症例報告を行う ・研究計画立案につき指導を受けて3年目の研究準備を行う ・各種研究会(下記)への参加 ・日本児童青年精神医学会、全国児童青年精神科医療施設協議会研修会への参加 |
3年目 |
基幹研修施設(横浜市立大学附属病院)もしくは研修連携施設(横浜市立大学附属市民総合医療センター)で診療・指導を実践する |
・外来・入院患者の主治医となり、治療方針立案全般に関わる ・福祉・教育・司法機関での嘱託医を継続する ・小児科専攻医、精神科専攻医、1年目の子どものこころ専攻医の指導を担当 ・学生・研修医の指導を担当する ・専攻医・臨床研修医・学生の指導に関して助言を受ける ・各種研究会(下記)への参加 ・日本児童青年精神医学会、全国児童青年精神科医療施設協議会研修会への参加 ・週1回の連携施設での外部診療(下記) ・症例報告、または調査研究の成果を、国内もしくは国際学会に発表する ・症例報告、または調査研究の成果を、論文にまとめ投稿する |