横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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永守駿太先生(藤沢市民)の症例報告が掲載されました.

永守駿太先生(藤沢市民)の症例報告が掲載されました.

Removal of an embedded esophageal fishbone by minimal incision using the gel immersion endoscopic ultrasound-guided technique.Case ReportsEndoscopy. 2024 Dec;56(S 01):E823-E824.

食道壁内に完全迷入した魚骨に対し,EUS,ESDの技術を応用して異物除去に成功した一例をEndoscopy 誌E-videoに報告させていただきました.これまで外科的な除去をせざるを得なかった症例に対しても,内視鏡的な除去が可能となる症例数が増加する可能性があると考えます.

当院では,患者さんにとって一番の診断・治療を行うことはもちろん,技術の応用を日々探求し,尚且つ処置内容を鮮明な画像・動画として残すことを意識して診療に当たっております.今回に関しても,EUSでの魚骨位置の正確な同定がESDでのクリティカルな粘膜切開に繋がり,処置の一部始終をほとんど完璧な状態で報告することが出来ました.今後とも将来の診療につながるアイデアをクオリティの高い内視鏡記録と共に発信していけるよう,日々の診療を精進して参ります.

論文作成にあたり,熱心にご指導いただきました福地剛英先生,岩瀬滋先生,前田愼教授に心より感謝申し上げます.(永守)