第31回先端医科学研究センター 市民講座「アルツハイマー病の診断~神経疾患バイオマーカーの開発~」
「アルツハイマー病の診断~神経疾患バイオマーカーの開発~」
講師 : 横浜市立大学薬理学 教授 五嶋 良郎
アルツハイマー病をはじめとする認知症は高齢化社会の重大な問題の一つですが、精神神経疾患は自覚することが難しくその程度を客観的に測る方法がありません。
これまでに、脳内でアミロイドベータというタンパク質が、神経の情報伝達の際に重要な役割をもつ分子を変化させ、アルツハイマー病の発症に関わる可能性のあることが明らかになりました。今後、神経疾患の程度を客観的に評価する方法や新しい薬の開発につながる研究を紹介します。