富士フイルム株式会社
「がん領域における新規スクリーニングシステムの確立」
富士フイルム株式会社
医薬品・ヘルスケア研究所
所長 嶋田 泰宏
富士フイルムグループはメディカル・ライフサイエンス事業を重要な成長分野として位置づけ、総合ヘルスケアカンパニーとして「予防~診断~治療」の全領域をカバーしていくことを目指し、事業を展開しています。富士フイルムの強みである有機合成技術、解析技術、イメージング技術を始めとする広範囲な技術力を生かして、研究を強化・推進しています。
当社は、本拠点に平成22年度から参画し、協働して研究を進めてまいりましたが、平成25年度より、免疫疾患研究チームと連携して、また新たなテーマを開始いたしました。これまでの拠点の成果を発展させ、当社の重点領域であるがん領域において新規のスクリーニングシステムの確立を目指した研究に取り組んでいます。
本拠点は翻訳後修飾プロテオミクス解析技術開発を基盤にし、それを社会へ還元するイノベーション創出へ向けて、協働機関と連携して、次々と価値を創出し続ける拠点の確立を目指しており、既に多くの企業がそれぞれの創出テーマを持って参画し拠点での活動を推進しています。協働機関と大学が協働しやすい仕組みづくりに貢献するとともに、今後の本拠点の発展に期待をしております。