第10回バイオインフォマティクス研究会「理論的バイオインフォマティクスから実践的バイオインフォマティクスへ」

「理論的バイオインフォマティクスから実践的バイオインフォマティクスへ」

♦概要

講師 : 九州工業大学 大学院情報工学研究院 生命情報工学研究系 助教 藤井 聡 先生

日時:3月14日 (金曜日) 17:00~18:00

場所:先端医科学研究棟(P棟) 5階 503会議室

演題:「理論的バイオインフォマティクスから実践的バイオインフォマティクスへ」

要旨:バイオインフォマティクスが一気に脚光を浴びたのは、2000年代前半のヒトゲノム解読完了前後であった。それはゲノムからタンパク質構造が予測で き、創薬開発が革新的に進むだろうという目論みからであった。しかし、ことはそんなに単純ではなく、バイオインフォマティクスは次第に下火になっていっ た。しかし、近年再びバイオインフォマティクスが注目されるようになってきている。ポストゲノム以降の生物学データの増加に加え、近年の次世代シーケンサ の登場によりデータの量が異常なまでに増大し、人の手だけでは理解が難しくなったのが主な理由である。2000年代前半の最初の流行は「理論」から生物を 理解しようとするバイオインフォマティクスだとすると、近年の流行は大量のデータから生物を理解しようとする「実践的」なバイオインフォマティクスと言え るだろう。本発表ではとある研究者が見事なまでにその時流に流されていった様を研究の推移と共に紹介する。具体的にはDNAの配列依存的な構造特性がタン パク質のDNA配列認識に与える影響を解析するという理論的な研究から、ゲノムワイド転写因子結合サイト予測による遺伝子制御機構の解析研究へ、そして ChIP-Seqデータ解析により遺伝子制御メカニズムを解析するという実践的な研究に至るまでを紹介する。

事前のご予約は不要ですので、直接ご参加ください。

チラシ

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♦お問い合わせ先

バイオインフォマティクス解析室
内線:2321
中林 潤(nakabaya@yokohama-cu.ac.jp)
田村智彦(tamurat@yokohama-cu.ac.jp)

バイオインフォマティクス研究会について

トランスレーショナルリサーチのために必須である網羅的解析技術の需要はますます高まっています。その需要に応えるとともに本学のバイオイン フォマティクス推進のためバイオインフォマティクス解析室が設置されました。本解析室を母体とした研究会では学内学の講師による講演あるいはワークショッ プ形式で、拠点および本学でのバイオインフォマティクスの更なる活用に向けて活動しています。

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