第67回プロテオーム医療創薬研究会を開催しました
第67回プロテオーム医療創薬研究会を開催しました
【日 時】 2017年2月21日 (火) 18:00~20:30
【会 場】 福浦キャンパス 先端医科学研究棟5階 P503会議室
【参加者】 20名
題名:『Synaptic Plasticity and its Implications for Neurodevelopmental Disorders.』
演者:イリノイ大学シカゴ校医学部解剖細胞生物学部門、小児科、神経科 准教授 吉井聡
要旨:
本講演の主な内容は、以下に示すようなシナプス後膜の主要な足場タンパクであるPSD-95の分子メカニズムについてであった。
- PSD-95のパルミトイル化はPLCγとPKCを介してBDNF-TrkBにより調節される。
- PSD-95の小胞輸送はPI3k-Aktを介してDNF-TrkBにより調節される。
- ミオシンⅤaはPSD-95をシナプスへ輸送する。
これらの研究内容から派生してリソソーム病や結節性硬化症などの遺伝性疾患における原因遺伝子の解明と、ドラッグターゲットの追及に関する幅広い内容が示された。教員だけでなく、学生からの質疑応答も交えながら活発な議論が行われた。
イリノイ大学シカゴ校医学部解剖細胞生物学部門、小児科、神経科 准教授 吉井聡