薬理学 五嶋教授ら研究グループが神経回路形成の新たなメカニズムを解明 ~神経再生や認知症の克服に向けて~

横浜市立大学学術院医学群 山下 直也 助教、五嶋 良郎 教授(薬理学教室)ら研究グループは、神経回路形成の新たなメカニズムを解明し、この研究成果は『Nature communications』に掲載(日本時間3月6日午後7時付オンライン)されました。
グルタミン酸は私達の脳で学習や記憶を司る重要な働きをしています。グルタミン酸が働くためにはそれと結合して脳内の情報を伝達するグルタミン酸受容体が、神経細胞の一定の場所に存在していることが必要です。
五嶋教授ら研究グループは、神経の伸長方向のコントロールに重要な役割をするセマフォリン3Aというタンパク質が、グルタミン酸受容体の神経細胞の細胞体や樹状突起における場所を、今までにない新しい仕組みで神経突起の末端の遠隔からコントロールするというメカニズムを発見しました。グルタミン酸受容体の働きの障害が原因と考えられるアルツハイマー病や統合失調症などの精神神経疾患の新たなメカニズムの解明に繋がる成果として、新たな治療法の開発が期待されます。
プレスリリースの詳細は横浜市立大学 先端医科学研究センターサイト

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