横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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胆道癌に対する特定臨床研究のご案内

胆道癌に対する特定臨床研究のご案内

横浜市立大学附属市民総合医療センター がんゲノム診療科消化器病センター内科では,特定の遺伝子異常を有する胆道癌に対して特定臨床研究を実施しています.

いずれも,がんゲノムプロファイリング検査(がんゲノム遺伝子パネル検査)で特定の遺伝子異常が判明した,1次治療に不応となった患者さんを対象としています.

PI3K経路亢進型胆道癌に対するカピバセルチブ単剤療法の第Ⅱ相試験

PIK3CA, PTEN, AKT1のうち,一つ以上の病的変化を有する胆道癌に対して,PI3K阻害薬カピバセルチブの有効性を検討する試験です.カピバセルチブは一部の乳癌に対して保険適応となっている薬剤です.詳細な参加基準等はこちらをご覧ください.

EGFR増幅を伴う進行胆道癌に対するネシツムマブ,ゲムシタビン併用療法の第Ⅱ相試験

EGFRの増幅を有する胆道癌に対して,抗EGFR抗体薬であるネシツムマブとゲムシタビンの併用療法の有効性を検討する試験です.ネシツムマブとゲムシタビンとシスプラチンの3剤併用療法は一部の肺癌に対して保険適応となっている薬剤です.詳細な参加基準等はこちらをご覧ください.

当教室は,困難を極める胆道癌に対して,診断法・内視鏡治療・薬物療法の開発に一丸となって取り組んでいます.こうした試験の実施が,新規エビデンスの創出に繋がり,患者さんにとって福音となることを祈念しています.