5月症例検討会

5月15日に症例検討会が開催されました。昨年度から、平時のオンラインに加え、数ヶ月に一度、コロナ禍以前に行っていた対面方式での会を再開しています。毎回、オンライン開催よりも大人数の参加が得られ、盛会となります。今回も、医療、教育、福祉の各機関から、多職種の専門家たちが参加しました。症例は、市民総合医療センターの児童精神科に今年度から赴任した菅原医師が呈示しました。患者さんに過去に関わった経験のある支援者や、地域で関わる支援者も参加したため、多面的な視点で議論を進めることができました。生育歴、病歴、家族関係ーこれらは、現在の患者さんを理解する上で、いずれも同等に重要な要素であり、限られた時間内で、どこが重点的に議論されるかという点に、症例検討会の難しさがあります。その上で、どこに力点をおいて治療を進めるか、また、現在の治療は患者さんの在り方にそぐわない方針が採られてはいないだろうかと、時には批判的な視点も交えながら、厳しい議論がなされます。その患者さんにとって、もっとも治療が促進される方法を、参加者は高い集中力で模索する会となりました。