3月症例検討会

今年度最後の症例検討会は3月19日に市民総合医療センターで開催されました。症例提示は松本峻先生でした。子どもの心の専門医研修1年目の締めくくりとなったかと思います。司会をOBである千尋こころのクリニックの山之井千尋先生に務めていただきました。ありがとうございました。家庭不和へいかに医療介入し、家族関係不調を解決するために医師が四苦八苦するのではなく、①平穏が維持されるのであればしばし家族が分離された構造を維持すること、②自傷他害の恐れがある程緊迫するのであれば、その判断や説明はある程度医療がコーディネートする必要性が示されました。医師の明確な治療方針のもと、居場所探しや金銭負担の軽減、人手不足の解消など福祉と連携できる部分を模索することが重要です。何よりも本人や家族が「すこしでも幸せを感じる瞬間を」という全人的、実存的で精神科臨床が大切にすべき原点ともいえる姿勢を共有できたことが症例検討の成果だったと山之井先生よりコメントをいただけました。