横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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渋井俊祐先生(北里研究所)の論文が掲載されました.

渋井俊祐先生(北里研究所)の論文が掲載されました.

Anti-Integrin αvβ6 Autoantibodies Predict Response and Treatment Persistence to Advanced Therapies in Ulcerative Colitis.Clin Transl Gastroenterol. 2026 Feb 3.

潰瘍性大腸炎の治療は、生物学的製剤やヤヌスキナーゼ阻害薬をはじめとする新規治療薬(advanced therapy)の登場により大きく進歩してきました.しかし,これらの治療薬が奏功するか否かを治療開始前に予測することは,依然として困難です.

近年,抗インテグリンαvβ6抗体は潰瘍性大腸炎における血清診断バイオマーカーとして注目されています.本研究では,advanced therapy開始時に測定した抗αvβ6抗体が治療効果を予測し得るかについて検討しました.

解析の結果,抗αvβ6抗体値が低い群では,高い群と比較して1年間の治療継続率が有意に高く,臨床的寛解率も一貫して高いことが明らかとなりました.さらに,本抗体はCRPなどの従来の炎症指標とは独立した予測因子であり,患者ごとに最適な治療戦略を立案するための新たなバイオマーカーとして,今後の臨床応用が期待されます.

本研究はDDW 2025にて口頭発表を行い,AOCC 2025ではTravel Awardを受賞することができました.研究デザインの構築から学会発表,論文化に至るまで多大なるご指導を賜りました北里研究所病院の先生方ならびに前田教授に,この場をお借りして心より感謝申し上げます.(渋井)