鈴木 悠一先生(センター病院)の論文が掲載されました.
先端が鋭利なテーパースタイレットを有し,組織量は担保しつつ穿刺性能の向上が得られたEUS-TAの新しい穿刺針(Acquire-S, Boston Scientific)が使用可能となっています.本症例は可動性の強い乳頭部腫瘍に対して確実に穿刺が出来,EUS-TAでの術前病理診断に成功した希少な腫瘍であるgangliocytic paragangliomaの1例を報告させて頂きました.Aqcuire-Sに関するcase reportは本例がfirst caseであり,腫瘍の希少性も含めて形になって良かったと思っております.関連施設の先生方も是非ご使用頂いて,感想などを共有できればと感じています.
また,本例が私にとって初めてのvideo articleでした.穿刺は鋭く成功したものの,穿刺から投稿まではかなり鈍く,結果的に相当な時間をかけてしまいました.今回で作成の流れを把握できたので,次回からはAcquire-Sのスタイレットのような鋭い投稿が出来るように日々精進して参ります. 最後に,本症例の穿刺から投稿に至るまでご指導頂いた三輪先生,センター病院で共に闘う先生方,前田教授に心より感謝申し上げます.(鈴木悠一)