横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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大石梨津子先生(センター病院)の論文が掲載されました.

大石梨津子先生(センター病院)の論文が掲載されました.

Unique Side-By-Side Technique for Malignant Hilar Biliary Obstruction Using Novel Multi-Hole Self-Expandable Metallic Stents.Dig Endosc. 2025 Aug 27.

今回,フルカバーの胆管金属ステントのカバー部分に多数の小さい穴を有した,multi-hole SEMS(5.9 Fr の細径デリバリーシステムを有した6mm径のもの)を,前区域枝(B8)および後区域枝(B6)それぞれにside-by-side法で留置し,さらにそれぞれのステント遠位端をフルカバーSEMSの内部に位置させることで,胆道出血に対する胆管炎コントロール+ステント逸脱予防を行ったERCP症例を紹介させていただきました.

以後もRBOは数回ありましたが,Reinterventionは比較的容易であり,約半年穏やかに経過することができました.

ERCPには様々な工夫やアイデアを要する場面が多く,それが胆膵内視鏡医の腕の見せどころかつ醍醐味と感じています.

今回の方法につきましては,悔しながら私が思いついた方法ではございませんでしたが,こういう経験を経て,自分からこうした工夫やアイデアが出る日を目指して精進していきたいと願っています.

投稿にあたりいつも根気強くご指導いただきます三輪先生をはじめ,前田教授,森本先生,センター病院の先生方に深謝申し上げます.(大石)