大石梨津子先生(センター病院)の論文が掲載されました.
The stability of a novel 0.035-inch guidewire facilitates endoscopic ultrasound-guided hepaticoduodenostomy.Endoscopy. 2024 Dec;56(S 01):E1078-E1079.
今回CAPELLA 0.035という新しいガイドワイヤーを用いてEUS-HDSに成功した症例を報告させていただきました.この患者様は減黄に苦慮し胆管炎もあって入院が長期化する中で,何1つ文句を言わず治療方針を信頼してゆだねてくださいました.EUS-HDSは途中うまくいかずに「撤退」も頭をかすめたところで,処置に携わるみんなの知恵と根気とデバイスの力で成功させることができました.
これまでは「うまくいって良かったね」と内視鏡治療にやり甲斐を感じて終わっていたところでしたが,この治療をこうして「論文」という形にしたことで,患者様はもちろんのこと,日々指導してくださる先生方や仲間,このデバイスに携わる企業の方々や,さらにはこの方法を参考にしてくれるかもしれない未来の医療者・患者様に,広い意味での恩返しならびに医療提供ができることに,今までは考えてもいなかった大きな新しいやり甲斐を感じることができました.
三輪先生,前田教授をはじめ,投稿に際して携わってくださった皆様に心より感謝を申し上げます.(大石)