池田良輔先生(附属・助教)の論文が掲載されました.
胃ESDは開発,臨床展開されて20年以上経ち,今では一般的な手技として広く普及しておりますが,postESDscarにかかる病変は困難病変の最たる症例です.
今回,水浸下(water pressure method)で治療した瘢痕症例があり,症例報告致しました。今回の病変は瘢痕部の粘膜下層の視認が困難でより視野の安定する水侵下で治療を継続しましたが,それでも安定した視野が得られないため,clip牽引を併用したところ,視野が安定し,穿孔および検体損傷なく一括切除できました.
今後も1例1例丁寧に治療し,どんな症例でも学会や論文投稿に耐えうるような綺麗な写真を撮る事を心掛けて診療に当たっていきたいと思います.
投稿にあたりご指導いただきました前田教授に深謝申し上げます.(池田)